きれいな肌はどうやってつくられるの?
「美しい肌になりたい」と多くの女性たちは毎日、クレンジングや化粧水、クリームなどの基礎化粧品を使ってケアをし、また、肌を少しでもイキイキときれいに見せるために、ファンデーションや化粧下地、コンシーラーなどのベースメイクをしています。
ところが、基礎化粧品であれ、ベースメイクの化粧品であれ、化粧品の多くは、肌をボロボロにしています。肌を乾燥させ、炎症を起こさせ、あげくの果てには皮膚の新陳代謝を著しく低下させて、シミやシワ、くすみやたるみなどをつくる一大要因になります。ですから、美肌菌ドックのお客様には、肌をマイクロスコープで詳しく観察して、乾燥や炎症があるとまず、基礎化粧品やファンデーションなどの使用をやめるようにスキンケア・プログラムで指導してきました。
私が美肌菌ドックで使ってレポートおよびスキンケア指導の資料の一部を下図にてご紹介します。もしかしたら、今この本を読んでいる美意識が高い貴女も、この美肌菌ドックを受けたことがあるかもしれませんね。
基礎化粧品の使用をやめていただくと、肌の乾燥や演奏は劇的に改善しました。しかし、化粧品を使い始めると、またたくまに肌は悪化したのです。
調べてみると、ほとんどの化粧品に含まれている油や界面活性剤が、肌のバリア機能を破壊し、刺激していることがわかりました。
化粧品をやめてしばらくすると洗顔後の肌のつっぱり感がなくなり、年々確実に肌がきれいになることもわかりました。そして、これらの事実から「化粧品が肌を悪化させている」ということが確実に言えるのです。
きれいな肌はどうやってつくられるのか?その答えは簡単です。化粧品が肌を悪化させているというのであれば、化粧をやめればいいだけなのです。クレンジングが肌を傷つけるというのであれば、それをしなければいいのです。日焼け止めが肌に悪いというのであれば、日焼け止めを塗らずに、肌に陽が当たらないように生活をすればいいのです。
しかし、現実的な生活の中ではなかなかそうすることはできません。だから現代のスキンケアは難しいのです。化粧やスキンケアと肌の健康を両立させなければなりませんから。
では、どうすれば良いのか?それは『ハダキララ』を使うことです。 その理由は、この本を読んでもらえれば自ずとわかります。
「コスメ好きほど肌がボロボロ」という事実
2015年、私は日本国内にある美容クリニックと提携して、お客様の肌の状態を詳しく検査し、肌に付着している細菌(皮膚常在菌)の検査をするサービスを始めました。全身の健康を検査する人間ドックのように、肌の健康状態をチェックする美肌菌ドックが必要ではないかと考えたからです。
美肌菌ドックは新聞やテレビ、そして雑誌で取り上げられ、多くのお客様が申し込みをしてきました。そのおかげで、多くの肌のデータがすぐに集まりました。そのデータを集計して、私は仰天しました。
美肌菌ドックの概要を説明します。お客様のスキンケア習慣を知るために、150項目以上の問診を事前に答えていただきます。そして、検査当日にクリニックに来院していただき、皮膚測定分野では最高峰のCourage+Khazaka(ドイツ製) Cutometer DUAL MPA580(キュートメーター)という皮膚測定機器を使って、一定の湿度と温度が管理された測定室で水分、油分をはじめとする肌の様々なデータを計測します。測定は肌の各部位に対して細かく行います。もちろん、マイクロスコープを使って肌の各部位の皮膚の拡大写真も撮影します。そして、最後にスワブ(サンプル採取用の綿棒のようなもの)を使って、お客様の皮膚に付着している皮膚常在菌を採取して菌量分析センターで分析をします。このようにしてたくさんのデータを収集するのです。
美肌菌ドックを受けたお客様約3,000人のうち、2,200人以上の方は肌が乾燥し、干からびてボロボロの状態になっていたのです。実に約80パーセントに当たります。
しかも、そのうちの988人、つまり全体の半数近くの肌が最悪の状態でした。健康、または正常といえる肌の人はわずか17パーセントしかいませんでした。そのうち、非の打ち所がない理想的な肌をした人は、たった3%でした。
たとえば、全体の半数近くを占める最悪の肌とは、どれほどひどい状況なのでしょうか?
下図を見てください。一番右側の「レベル4」がそれにあたります。
肌の表面にある細かい網目状の溝をキメといいますが、「レベル4」ではそのキメが全く見えません。完全に消えてしまっています。
キメが無いということは、皮膚が萎縮して、もはや細胞分裂ができていない状態です。強酸で皮膚が刺激を受けたときや、水疱ができる程度のやけどが治ってきて、薄い皮が張ってきたときと同じ状態で、病的としかいいようのない肌です。それが「レベル4」の状態の肌です。
そんな肌の持ち主が全体の半数近くもいたのですから、私は本当に驚き、最初はその結果が信じられませんでした。
しかも、美肌菌ドックを受診してくれたのは、スキンケアをさぼっているような人たちではありません。美容クリニックで1回の検査に5万円ものお金を払って、自分の肌を診断してもらおうという人ですから、皆さんスキンケアに対する意識が高く、むしろ人並み以上に熱心にスキンケアをしている女性ばかりでした。
それなのに、8割以上の人の肌がボロボロで、しかも、全体の半数近くが、細胞分裂も正常にできていない病的な状態だったとは。私はその結果に大変ショックを受けました。
さらに調べてみると、熱心にスキンケアをしている人ほど、肌は乾燥して荒れ果てていました。
また、興味深いことに、そのような悪い肌状態の人には、肌の上で生息している細菌、つまり皮膚常在菌がほとんど付着していなかったのです。肌は無菌状態になっていました。
一般的な考えとして、肌をきれいにして、肌の上では細菌がいないほうが美しい肌になれると思われがちですが、事実は全く違います。細菌がいない肌は、とても荒れています。キメがなく、毛穴が炎症を起こしています。そして、その肌はとてつもなく敏感であり、ちょっとした成分に対してもすぐに肌荒れを起こしてしまうのです。
“キメ”こそが美人肌の決め手
美肌菌ドックをはじめ、お客様の肌の状態を観察する上でとくに役に立ったのは「マイクロスコープ」で見える肌のキメの状態でした。
このマイクロスコープは、パソコンに接続してモニター上で皮膚の表面を30倍から300倍に拡大して観察できるハンディータイプの顕微鏡で、肌の表面にあるキメや毛穴、皮膚の内部にあるメラニンや毛細結果、コラーゲン繊維細胞などもくっきり映し出します。くすみや、炎症の有り・なしまで一目瞭然にわかります。
肌のキメとは肌の表面にある細かい網目状の溝のことです。キメは年齢に関係なく、赤ちゃんであれ、80歳の高齢者であれ、健康な肌にはキメが刻まれています。このキメの状態は、肌の健康や美しさの度合いを表しています。
先程のページの「レベル1」と「レベル4」を比べてみてください。「レベル1」のようにキメが細かくてひとつひとつの形が整っている肌ほど弾力があり、潤いに富んでいて、見た目も美しいです。健康的で美しい肌のキメは、網目模様の中がさらにふたつの三角形に別れ、細胞分裂がさかんになっています。その三角形が勢いよく盛り上がってることが、細胞分裂がさかんな証拠です。
ところが、間違ったスキンケアを続けている人では、キメの溝が浅くなります。キメの量が減り続け、最後にはキメがまったくない肌になってしまいます。「レベル4」がまさしくその状態です。このような肌は、薄くて、弾力が失われているため、シワができやすく、極度に乾燥しています。そのため、洗顔後の肌がひどく突っ張るのです。
化粧品をやければ、炎症は消える
ボロボロの干からびた肌をした女性がなぜこれほどまでに多いのか?それは、スキンケア習慣の問診データと肌状態のデータを分析すすることですぐにわかりました。
お客様の中には、何もつけなくても肌が赤くなってしまう女性もいます。いわゆる敏感肌の人です。マイクロスコープで見ると、そういう女性たちの肌には、キメがほとんどなくて、肌は乾燥しきっています。
肌の乾燥が激しいということは、体内の水分の蒸発を防ぐ保湿膜が壊れているのです。また、それと同時に、肌を外界の刺激から守るはずの皮膚バリア機能も働いていないのです。皮膚バリア機能が働いていなければ、化粧品が皮膚の中にダイレクトに入り込んでしまうため、それが刺激となり肌は炎症を起こしてしまい、赤くなるわけです。
何をつけても赤くなるのですから、そういうお客様には、しばらく化粧品の使用をやめていただくようにスキンケア指導をします。そこで、まずは1ヶ月間、クレンジング、クリーム、乳液、美容液、化粧水、フェイスパック、ファンデーションも全てやめて、洗顔は必ずお水かお湯だけにしていただきました。
1ヶ月後に再検査したときに、マイクロスコープで肌をみると、何もつけなかった人たちは全員、キメが再生して、肌の乾燥感や洗顔後のつっぱり感もなくなっていました。
一方で、キメが改善していない人や悪化している人たちは、必ず何かをつけた人たちでした。
ところが、何もつけなかったお客様たちも、肌の乾燥がおさまって、キメができたと知ると、安心して、もう大丈夫とばかりに、化粧品でケアをはじめてしまいます。するとまた、すぐに肌が赤くなってしまうのです。マイクロスコープで観察してみると、キメが浅くなっており、洗顔後の突っ張り感も、もとの悪い状態に戻ってしまっていました。
悪いとわかっているのに、化粧しつづける人達
お客様が化粧品でスキンケアを始めてしまうには様々な理由があります。一番の理由は、「スッピンに自信が無いので化粧で美しく見せたい」ということでした。次に多かったのは、「仕事柄上、化粧しないと人前に出れない」という理由でした。そのような気持ちはとても理解できます。それが肌に悪いとわかっていながら、ついつい化粧を続けてしまうのです。
私はこのような状況の中、「化粧をやめなくても、女性の肌の健康を守れる製品ができないのか?」という思いを込めて、商品開発を始めました。
そして、皮膚常在菌に関する基礎研究から数千以上の化粧品成分を使った実験、試作品の開発および臨床モニターによる長期間の追跡調査など、さまざまな苦難を乗り越えて、5年の歳月を経て完成したのが『ハダキララ』です。
後ほどで詳しく述べますが、『ハダキララ』を使えば、肌細胞の分裂が活発になり、肌のターンオーバーが早くなるので、保湿膜の再生もキメの回復も早くなります。そのため、化粧をしてもクレンジングをしても、ある程度までは『ハダキララ』が肌を守ってくれます。もちろん、それでも可能な限り肌に負担が少ないスキンケアの方法をお勧めします。
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